3. 正確に図を描く
長方形や円では、予め縦横の長さ、あるいは半径などを指定して、描く位置を指定することが出来ます。
準備としてCADを起動し
- [ファイル]→[新規作成]→[新規シングルユーザーファイル]→[OK]
- [縮尺]→「1」
としてください。
- [作図]→[長方形]とする
- <Enter>
- ダイアログが表示される

長方形の縦、横の指定のダイアログ
- [Xサイズ][Yサイズ]それぞれ数値を指定する。例えば
[Xサイズ]を「400」
[Yサイズ]を「200」
- ダイアログで[OK]
- 適当な位置で<左 1>
- もう一度 <左 1>
<ESC>で長方形の作図コマンドから抜ける。
2度クリックする必要があります。一度目のクリックでは、長方形の9つの代表点が対応する位置が入力された状態です。

大きさを指定した長方形の九つの代表点
2度目のクリックでどの代表点が最初のクリックで指定した位置になるのかが決まります。このあたりは、マウスを動かすと、カタカタという感じで、仮決定された長方形の表示が出るので、試しながら理解してください。
MicroGDSでは、XまたはYの値を省略しいずれか一方のみを指定すると、省略された値をマウスのクリックで決定できるようになっています。
ここではマウスで指示しましたが、キーボードから座標値を入力しても長方形の位置を指定できます。
注意:長方形やこの後の円のコマンドにも共通しますが、一度図形の大きさを指定すると、次に同じコマンドを選択した時まで、その数値が記憶されています。長方形の大きさを解除する場合は、数値を指定する時と同様、
- 長方形コマンド選択
- <Enter>
で数値指定のダイアログを表示させ、
- X,Yそれぞれの数値を空欄にする
とします。
半径を決め、中心を指定する場合
- [作図]→[円]→[半径・中心]
- 図面のウィンドウの下にプロンプトバーが出る。

プロンプトバー
- 半径を入力する。例として「80」とする。
- マウスポインタを中心にしたい位置に合わせ<左 1>(あるいは、座標をキーボードで指定)。
スナップポイントは既に描かれている図形の座標を利用するための機能です。
例えば、一旦、正方形を描いて、その頂点を中心とする円を描く場合、CADは既に正方形の頂点の情報を持っています。それを改めて数値で入力するのは、二度手間になります。CADソフトでは、一旦入力された図の座標を、次の入力の際に利用することが出来るようになっています。

既存の頂点の座標値が利用できる場合
最も基本的なスナップポイントは線の端点と線の交点です。MicroGDSでは、マウスポインタをスナップポイントに近づいたときに自動的にそれを認識します。どのスナップポイントを認識しているかは、ポインタの脇に小さい文字で表示されます。端点、つまり線のはしっこでは交点の場合、
End
と表示されます。「終」端の略です。

端点のスナップコード
線の上では
Line
と表示されます。

線と線の交点では
Point
と表示されます。
何も認識していない状態では
Dot
と表示されます。
中点は線分のちょうど真中の位置です。MicroGDSでは
Middle
で認識されます。
円の中心や長方形の重心は
Center、あるいは Inside
で認識されます。
垂点、接線は特殊なスナップポイントで、線の作図中などでしか使えません。
作図中の線Aの頂点を別の線B上に指定する際に、その位置に頂点をとると直前の頂点と結んだ線が線Bの垂線になる点を認識するのが
Normal
です。探すのではなく、線上にポインタをあわせ<n>とすると自動的に垂点が探索され、頂点の位置として読みこまれます。

垂点のスナップポイント
接線も同様に作図中にのみ有効なスナップポイントです。
作図中の線Aの頂点を円B上に指定する際に、その位置に頂点をとると線Aが円Bの接線になるような点を認識するのが
Tangent
です。円周上にポインタをあわせた状態で<t>とすることで自動的に近いほうの接点が探索され頂点の位置として読みこまれます。

接線のスナップポイント(キーボードでのの入力でのみ認識される)
図形のコピーを作成するには[図形コピー]コマンドを使います。ただし、今までの作図のコマンドと少し違う点があります。予め、コピーする図形を指定しなければなりません。
- [編集]→[プリミティブ選択]
ツールボタンでは

が対応する(図形を選択していないと有効にならない)。
- この状態でコピーする図形をどこか<左 1>で選択する。
選択されると色が変わる。
- [作図]→[図形コピー]
- 基準になる点、位置を<左 1>
- 配置の基準になる点、位置を<左 1>
- [編集]→[選択解除]

基準点とコピー位置指定
基準になる位置、配置の位置は、キーボードから数値を入力することもできます。
配置の基準点を指示する際に<Ctrl> + <左 1>としてみてください。
連続してコピーできることを確認してください。
[トレース]は、指定した距離だけずれた位置に頂点が位置する線の作図コマンドです。

トレースコマンド
- [作図]→[トレース]
- プロンプトバーがウィンドウ下部に表示されるので、ずらす距離を入力する。例えば
「20」 <Enter>
とする
- 既に描いた長方形などの頂点部分を順に "point" で<左 1>で指定していく
- 一周したら、<Enter>でコマンドを終了する。
最後に、マウスを使わず、キーボードから座標値を指定して、正確に作図する方法を説明します。
座標による位置の指定で前章で学んだ線コマンドを使ってみます。まず線コマンドを選択してください。マウスで始点を指示せずキーボードで座標を入力します。
線分を描く
- [作図]→[線]
- 「0/0」とキーボードで入力
始点の指定、図面のウィンドウの下に数字が表示される
- <Enter>
- 「100/100」<Enter>,<Enter>
終点の指定
上の手順では(0,0)から(100,100)への線分を描いています。
MicroGDSでは、キーボードで数字や文字を入力した際に表示される入力欄はプロンプトバーと呼ばれています。

プロンプトバー
では、(0,0) (-100,0) (-100,-100) (0,-100)を4頂点とする正方形を描いてみましょう。
注意:描き終わったても正方形が無い場合は、画面の外に図が描かれているかもしれなので、画面の左下の全図形の表示ボタンをクリックしてください。
図を描く際、毎回原点からの距離を確認して、座標で指定するのは大変です。人間の空間の捉え方をCADで実現するために相対座標という仕組みが使われています。相対座標の指定による線の描画をしてみよう。
線分を描く
- [作図]→[線]
- 「150/150」とキーボードで入力 <Enter>
始点の指定
- 「r100/r-100」<Enter>,<Enter>
終点の指定
上の手順では(150,150)から(150+100,150-100)、すなわち(250,50)への線分を描いています。
数値で頂点を指定する際、rを数字の前にいれることで、相対座標の指定とCADが判断します。そして、直前の座標の値を原点とした座標値に変換します。

相対座標による線分の作図
(150,150) を左下隅の頂点とした一辺100mmの正方形を、相対座標の指定で描いてみましょう。