9.レイヤ

9. レイヤ

9.1 レイヤ操作のダイアログ
9.2 レイヤのステータス
9.3 レイヤの色
9.4 レイヤのステータスの変更
9.5 レイヤの新規作成
9.6 レイヤの削除
9.7 自動作成されるレイヤ




レイヤとは、図形をグループに分け、表示、非表示、編集の可、不可を切り換える仕組みです。

たとえば、以下の図は一つの住宅になっています。



しかし実際には、以下のように分解できる複数のグループの図形で図面ができあがっています。



ここでは、レイヤで図形がグループ分けされたCADデータを使って、レイヤの機能を学びます。

9.1 レイヤ操作のダイアログ

例として図面のレイヤを操作します。
事例として

sample.man

を自分のフォルダにコピーして開いて見ましょう(授業の指示にしたがってください))。

レイヤの状態を制御するダイアログが表示します。

   [ファイル]→[ウィンドウ定義]→[ウィンドウエディタ]

レイヤ設定のダイアログ、「ウィンドウエディタ」

表示されたレイヤーを設定するためのダイアログは「ウィンドウエディタ」とい名称になっています。頻繁に使うので、ファンクションキーの2番、<F2>キーを押すことでも呼び出すことが出来ます。

ウィンドウの左下にもレイヤーを操作するウィンドウがあります。

ミニウィンドウエディタ

どちらでもほぼ同じ操作が出来ますが、最初は分かりやすい、大きいほうのダイアログで演習します。
フェーズという言葉がダイアログにありますが、これはレイヤの表示の仕方のことです。

9.2 レイヤのステータス

ウィンドウエディタの上にある色の付いたリストは、現在開いているデータに含まれているレイヤのリストです。


図面データがもつレイヤのリスト
レイヤをアクティブにすると(リスト中のレイヤ名を<左 1>)そのレイヤの状態がラジオボタンで表示されます。

編集可能(E)/参照可能(H)/表示(V)/非表示(I)のラジオボタン

のいずれかです。リストにはレイヤ名の前にE / H / V / Iで示されます。
(EがEdit、VがVisible、IがInvisibleなのはわかるのだが、Hはなんだろうか)

各ステータスで可能な機能は次のようになります。

ステータス図形の表示スナップ編集
編集可能(E)
参照可能(H)×
表示(V)××
非表示(I)×××

(○−可能、×−不可能)

9.3 レイヤの色

レイヤの色に注目してください。各レイヤ異なる色になっています。一度ダイアログから抜けて図の色を確認して見ましょう。その後、レイヤの色を変更して見ましょう。
  1. <F2>
  2. リスト中のレイヤ名を<左 1>とし、レイヤを一つ選択
  3. フェーズ色指定のドロップダウンリストから新しく色を選択

    レイヤの色指定のドロップダウンリスト

  4. [OK]を<左 1>

9.4 レイヤのステータスの変更

9.4.1 非表示モード

すべてのレイヤを非表示にしてみます。
  1. レイヤのダイアログを表示
  2. リストされたレイヤを一つ選択
  3. ラジオボタンで非表示に変更
  4. これをすべてのレイヤに行う
  5. [OK]を<左 1>で設定
  6. <F5>キーを押す(ファンクションキー)

画面に何も表示されないことを確認してください。

9.4.2 表示ステータス

次に、レイヤを一つづつ表示してみます
  1. レイヤのダイアログを表示
  2. リストされたレイヤを一つ選択
  3. ラジオボタンで[表示]に変更
  4. [OK]を<左 1>で設定
  5. <F5>キーを押す
  6. 表示されたレイヤの図を確認

    スナップポイントがないことを確認

  7. [表示]になっているレイヤを[非表示]に戻す
  8. 次のレイヤを[表示]に変更
  9. [OK]を<左 1>で設定
  10. <F5>キーを押す
この作業をすべてのレイヤに対して行ってください。

9.4.3 参照可能ステータス

参照可能と表示の違いを確認します。
  1. レイヤのダイアログを表示
  2. リストされたレイヤを一つ選択
  3. ラジオボタンで[表示]に変更
  4. レイヤをもう一つ選択
  5. レイヤを[参照可能]に変更
  6. [OK]を<左 1>で設定

[参照可能]にした一つのレイヤではスナップポイントが有効になっていることを確認してください。

9.4.4 編集可能ステータスと書き込みレイヤ

最後に[編集可能]の違いを確認します。
  1. レイヤのダイアログを表示
  2. [非表示]になっているレイヤを選択
  3. [編集可能]に変更
  4. [OK]を<左 1>で設定

    適宜作図をしてみてください。その際、事前に、[編集可能]に設定した図形を選択します。これは、作図が、編集可能にレイヤになされるようにするためです。

    [編集]→[プリミティブ選択]
    [編集可能]のモードにあるレイヤの図形を一旦、<左 1>で選択

  5. [作図]コマンドを何か選択し、図形を追加して見よう

複数のレイヤが[編集可能]になっていることもあります。その場合、どのレイヤに図形を描くか意識しないと、後で、図形が目的通りのグループ分けになっておらず、グループ分けをし直す面倒な作業が必要になってしまいます。
ウィンドウエディタまたはミニウィンドウエディタで、●がついているレイヤが編集対象のレイヤになります。

カレントのレイヤであることの表示
これを「カレントのレイヤ」と呼びます。また、編集対象となっているレイヤの名前がステータスバーに表示されます。


ステータスバー中のレイヤ名
レイヤを作成したばかりで図形が何もない場合は、これらの情報を頼りに書き込みレイヤを指定します。


9.5 レイヤの新規作成

図形をグループ分けするためのレイヤを作成してみます。
  1. <F2>
  2. [新規]を<左 1>
  3. レイヤ名の指定のダイアログが表示される
    新規作成のレイヤ名の指定

  4. レイヤ名を指定する。例として「line」と入力する
    レイヤ名は半角英数字のみ使える
  5. [OK]を<左 1>でレイヤのダイアログに戻る
  6. 色を指定する
    自動的に色が選択されるが見難い事もあるので、適当に調節する
    白をバックにした黄色は特に見にくい
  7. [OK]を<左 1>

作成直後は、作成したレイヤが選択されています。

9.6 レイヤの削除

必要の無くなったレイヤの削除はダイアログで[フェーズの削除]ボタンをクリックします。

9.7 自動作成されるレイヤ

選択されているレイヤが[編集可能]になっていない場合があり得ます。その場合、作図コマンドは自動的に[編集可能]なレイヤを作成します。名称は"Default"になります。
新規に作成した図面にはレイヤがないため、この場合も、"Default"レイヤが自動作成されます。
これまで、レイヤを作成しなくとも、作図が出来ていたのは、この自動作成されるレイヤに作図していたからです。
習慣としてレイヤ名をつけるようにしてください。