7. 計測と検索
ある頂点が現在の座標においてどの位置にあるかは、その頂点のスナップポイントを出した状態で、ウィンドウ下部左の「座標値バー」に示されます。

座標値バー
座標値の精度はステータスバーの小数位で指定できます。

小数位の指定
座標値は、原点がどこかで変わります。原点を変えて、ある地点から見たときの相対的な座標を知ることもできます。
- 一辺100mmの正方形を中心が0/0になるよう描いておく。
- [設定]→[座標形]→[移動]
- 座標の原点を正方形の左下隅に指定(<左 1>でスナップポイントを使っても、座標値「-50/-50」でも良い)
- X軸の方向を指定
「r1/r0」とすればその時点の座標形の中で、X軸を平行に移動したことになる。
辺上でスナップポイントlineで<左 1>でも指定可能
もう一つの指定方法は"Axis"のスナップポイントを使う。X軸方向に大体マウスのポインタを位置させた状態で<a>とする。これでX軸方向が選択される。
- Y軸の方向を指定
同様に、「r0/r1」で平行に移動される。
あるいは、Y軸方向にマウスポインタを位置させた状態で<a>とする。


座標の原点の移動 "point"のスナップポイントの座標値が「座標値バー」に示されているが、上図では座標中心が移動したのにともない座標値も変化している
2点間の位置の違いを、座標値の変位と直線距離で知ることが出来ます。
- [計測]→[距離]
- 計測したい2点を順に<左 1>
- x,y,zの変位と直線距離を表示したメッセージボックスが表示される
図形を何か描いて、その辺や対角などの距離を測定してください。
折れ線、円弧の長さを計測するコマンドです。少し図形を描いてから試してください。
- [計測]→[経路の長さ]
- 計測したい経路の始点を<左 1>
- 終点を<左 1>
- 経路の長さを表示したメッセージボックスが表示される
多角形など、閉じた図形の場合は、短い方の経路が計測されます。
その他、多角形、円などの周囲の計測コマンドがあります。線分、折れ線に対しては長さ計測のコマンドとなります。
[計測]→[面積]
で、指定した単一の多角形、円の面積が計測されます。その時点で使用している単位での計測になります。小数位についても、その時点での精度が適用されます。
多角形を描いた時の、頂点の指定が、時計回りか、反時計回りかで、面積が正、負が変わります。
- 折れ線コマンドで多角形を時計回り、反時計回りそれぞれ描く
負の面積の場合、いろいろ面倒が起きるので、正の面積を示すよう調整します。具体的には頂点の順序を逆さにするわけですが、コマンドとしては次のようになります。
- 面積を測り、負の面積の図形を見つける
- [編集]→[プリミティブ選択する]
- 負の面積を示す図形を選択
- [修正]→[方向反転]
もともと正の面積であった図形にこのコマンドを適用すると、面積が負になります。
二つの線分の成している角度が計測されます。2線分の成す角は二通り測定の仕方があります。どちらが使われるかは、下記の図を参照してください。
指定の位置と測定される角度の関係
線分がないと角度が測定できないので、例えば3点の成す角を知りたいときなどは、一時的に線を描く必要があります。
計測のコマンドではありませんが、図形の選択の際、選択されたプリミティブの数が表示されます。
- 選択対象を作成するため、半径1mmの円を100ぐらい画面にランダムに描く
- [編集]→[プリミティブ選択]
- 矩形(長方形)の範囲の対角の一点を指定(<左 1>でも、座標でも)
- 矩形(長方形)の範囲の対角のもう一点を指定(<左 1>でも、座標でも)
- 選択数が表示される
ステータスバーの右寄りの位置に
X個のプリミティブを選択中
と表示される

選択中の表示 青色の円が選択されているもの 右上に選択中のプリミティブの数が表示されている
また選択コマンドには、不規則な形状の領域を指定してその内部や外部の図形を選ぶことができるので、地理的な検索コマンドとして利用可能です。
- 先ほど描いた円の群の中に選択したい範囲の多角形を描いておく
- [編集]→[フェンス]
- 範囲となる多角形の外周上を二点,<左 1>で指定
- <Ctrl>+<Enter>
- プロンプトバーに
"フェンスの内側の位置または外側の位置"
と表示される
- 選択したい範囲の方を<左 1>
つまり、内側ならば、範囲となる多角形の内部を、外側ならば多角形の内側を<左 1>で指定

多角形による範囲指定 内側の図形を選択する場合
選択した図形の面積を知りたい場合は、外部プログラムを呼び出します。図形が選択されている状態でコマンドを指定します。
- [プログラム]→[数量算出]
- 表示されたダイアログで[取得]を<左 1>
選択されていた図形の数、面積の総和が表示される。例では線データのみが選択されているため、線データの数量として、プリミティブ数、面積の総和が表示される。

数量算出のダイアログ
数量の算出は、積算の作業などで有効です。また建蔽率や棟数密度など、都市計画上利用される指標の算出にも利用出来ます。