完成日・1999年12月6日(月)

提示者・広瀬 美香、星 美和、斎藤 敦子

 接続詞について

接続詞の働き斎藤 敦子

 

単語や連語を結びつけ、あるいは複文を構成する句と句を結びつけ、さらには文と文を結び付ける時に、その接続に用いられるのが連詞[接続詞]である。

  1. 厘貧佛豚心阻匯倖窮唹才匯倖三丞。
  2. 宸倖壇ヰ容賜宀翌性脅辛參。

中国語においては、連詞によらなければ、語句を結びつけられないのではない。文脈上その意味が明らかであれば、とりわけ話し言葉においては、接続のための語句を置かないし、副詞によって語句と語句の関連を示す事も少なくない。

  1. 麿嗤並、音嬬栖阻。・・・ ”咀葎侭參〜”を用いなくても十分理解できる。

連詞は副詞や介詞と同じく虚詞の一つであるが、副詞が修飾連語(状語+中心語)において、あるいは介詞が介詞連語において、その構成成分として用いられるのに対し、連詞はただ語句と語句を接続する働きしかなく、連語の構成成分とはならない。

連詞は、主として単語や連語を結びつけるものと、主として複文を構成する句と句や、さらに文と文を結びつけるものと、それらのいずれをも結びつけるものの三種類に分けられる。分類については後に説明がある。

連詞によって結ばれる語句と語句の関係には、大別してそれぞれが対等に並ぶ並列関係と、一方が他方に従属する主従関係がある。一般には単語や連語は前者、複文を構成する句と句は後者の関係になるものが多い。なお、並列関係には並列・累加・選択、主従関係には仮定・条件・譲歩・逆説・因果などの意味を表すものが含まれる。

語句と語句を結びつけるには連詞ばかりではなく、副詞も用いられる。連詞と副詞を呼応させて使うこともある。

  1. 勣頁低肇、厘祥肇。

この例についていえば、話し言葉ではむしろ連詞を略して”低肇,厘祥肇”とするが、このように副詞が連詞と似た働きをするために、両者を混同することがある。しかし、一般に連詞は主語の前にも後にも置けるのに対し、副詞は主語の後、述語の前にしかおけないので、区別は難しくない。

中国語の接続詞は、一種の呼応のように別の接続詞と連用されたり、また、副詞と連用されたりする。このような呼応があるのが、中国語の接続詞の特徴の1つである。

1,咀葎爺賑音挫,厘短肇。

2,勣頁和嚏議三,厘祥音肇。

接続詞の種類別用法 (廣瀬美香

接続詞は

1機能的

2形態的

3意味的に分類される。


機能的分類

接続詞をその果たす役割という点から分類すると、次のように分けられる。

Tおもに名詞代名詞・連語(名詞中心の)を接続するもの…「」、「」、「効」など。

Uおもに動詞形容詞・連語(動詞・形容詞中心の)を接続するもの…

「旺」,「旺拝」,「遇」, 「遇拝」など。

V各種の品詞や各種の連語を接続しうるもの…「」、「賜」,「賜宀」,など。

W文を接続するもの…「泌惚」,「音徽」,「埋隼」など。


形態的分類

接続詞をその形態の面から分類すると、次のように分けられる。

1単独で使用されるもの…「才」,「功」,「揖」,等。

  1. 連帯的に、2つが相呼応して用いられるもの。これには、次の2種類がある。 @二つの接続詞が呼応するもの…「音徽…遇拝」,「埋隼…徽頁」など。

A接続詞と副詞が呼応するもの…前述。


意味的分類

接続詞をその意味の面から分類すると、次のようにわけられる。

T連合関係を表すもの

この種の接続詞は、意味上、対等の要素を連合するもので、つぎの5種がある。

この場合の接続詞は、品詞・連語・文の接続に使われる。

1並列関係をあらわすもの…「」、「」、「」など。

2添加関係をあらわすもの…「遇拝」、「旺拝」、「音徽…遇拝」など。

3選択関係をあらわすもの…「」、「賜宀」など。

4順接関係をあらわすもの…「噐頁」、「隼朔」など。

5逆転関係をあらわすもの…「辛頁」など。

U主従関係をあらわすもの

この種の接続詞は、意味上、対等でない要素を接続して、主従関係をあらわす。

この場合の接続詞は、通常、2つの単文を接続して、複文を作る。

 

  1. 因果関係を表すもの…前文(従文)に、「咀葎」、「屡隼」などを用い、後文(主文)に「侭參」、「」(副詞)などを用いる。また後文だけに、「噐頁」、「咀緩」、「咀遇」などを用いる。
  2. 仮定関係を表すもの…@普通の仮定関係を表すには、 前文に、「泌惚」、「勣頁」などを用い、後文に、「椎担」(代名詞)、「祥(宴)」(副詞)などを用いる。
  3. A仮定の譲歩関係をあらわすには、前文に、「軸聞」、「祥頁」などを用い後文に、「」(副詞)を用いる。

  4. 条件関係をあらわすもの…@積極的な条件を表わすには、前文に、「峪嗤」、
  5. 峪勣」などを用い、後文に、「」(副詞)、「」(副詞)、「匆(脅)

    (副詞)をもちいる。A消極的な条件を表わすには、前文に、「茅掲」をもちい、後文に、「 」、「」(副詞)、「」(副詞)その他をもちいる。

    B無条件を表わすには、全文に、「涙胎」、「音砿」などを用い、後文に、

    」(副詞)、「」(副詞)などを用いる。

  6. 譲歩関係を表わすもの…前文に、「埋伴」、「勝砿」などを用い、後文に、
  7. 徽頁」、「辛頁」などを用いる。

  8. その他…以上のべたほかにも、@時間関係、A目的関係、B比較関係を表わすものがある。

接続詞と副詞の区別

 

接続詞とは二個の単語或いは単語以上の単位を接続する単語のことを言う。接続詞は副詞とは異なった特徴を持っている。すなわち副詞には修飾のはたらきがある。連述修飾語になる虚詞なのである。ごく少数の例外(例えば、“不”)をのぞき、必ず動詞や形容詞の修飾語(状語)として使われる。

厘 匆 栖。 わたしも来ます。(は副詞)

一方、接続詞には接続の働きによって、単語、連語或いは文を接続するだけで、 接続している成分の間に修飾関係はないのである。

社戦嗤慰慰,第第,純純才厘。家には父、母、姉と私がいます。(は接続詞)

一般に連詞は主語の前にも後にも置けるのに対し、副詞は主語の後、述語の前にしかおけない。

副詞の種類

1程度副詞:載,厚,恷,湊,掲械,噴蛍,嗤泣,など。

2範囲、数量副詞:脅,峪,匆,壅,嗽,珊,祥,など。

  1. 状態副詞:厮将,壼祥,胡嘉,屎壓,羨震,瀧貧,など。
  2. 陳述副詞:圻栖,寄古,梢捷,匆俯,匯協,佃祇;辛,抜,宜、など。
  3. 否定副詞:音,短
  4. 部分否定を示す副詞連語:音載挫,音湊挫,音噴蛍挫,音匯協恠
  5. 接続機能を持つ副詞:傍阻 嗽傍,嗽 酔 嗽挫,胡 栖 祥 恠,諒 麿 嘉 傍,和阻 仁 祥 指 凡普。

 

 

<参考文献>

『中国語語法分析問題』…太輔g

『文法講義』…杉村 博文、木村英樹

『現代中国語文法』…香坂順一

『中国語文法概論』…川匝協

『中国語法の基礎』…三野昭一

『新しい中国語法』…中山時子

『文法からの中国語入門』…香坂順一